フェンシングをプレイする際、ユニフォームの選び方は非常に重要です。特にフェンシングユニフォームのサイズや規定に合ったものを選ばなければ、快適なプレーはできません。適切なサイズのユニフォームは、パフォーマンスの向上だけでなく、安全性の確保にも大きく影響します。また、試合に出場する際には、規定に合ったユニフォームを着用しなければ失格になることもあるため、ルールを理解することが大切です。
この記事では、フェンシングユニフォームのサイズの選び方や、試合規定に適合するユニフォームについて、詳しく解説します。これを読めば、初心者でも最適なユニフォームを選び、安心して試合に臨むことができるでしょう。
フェンシングユニフォームのサイズ選び
ジャケットのサイズ選び
フェンシングのジャケットは、上半身をしっかり保護するため、体にぴったりフィットするサイズを選ぶ必要があります。以下のポイントを参考に、適切なサイズを選びましょう。
- 身長と体重:フェンシングジャケットのサイズは、一般的に身長と体重によって決まります。各メーカーごとにサイズ表が異なるため、購入前に確認が必要です。
- 動きやすさ:ジャケットは、攻撃や防御の際に腕や肩が自由に動かせるように、適度なゆとりがあるものを選びます。ただし、過度に大きすぎるとユニフォームが引っかかる原因になるため、注意が必要です。
- 胸囲の測定:ジャケットは、胸囲を基準にサイズを選ぶのが一般的です。正確な胸囲を測定し、それに基づいてジャケットのサイズを決定します。
パンツ(オペロン)のサイズ選び
フェンシングパンツは、動きやすさと安全性を考慮して選ぶことが大切です。パンツの長さやフィット感がパフォーマンスに影響するため、しっかりとしたサイズ選びが求められます。
- ウエストサイズ:ウエストがきつすぎると動きが制限され、逆にゆるすぎるとパンツが下がってしまうため、適切なウエストサイズを選ぶことが重要です。パンツにはサスペンダーが付いていることが多いので、これで調整が可能です。
- 膝から足首までの長さ:パンツの長さが適切であれば、膝から下の部分がしっかりと保護されます。足首までの部分は、膝下ソックスでしっかりとカバーします。
メーカーによってはウエスト周りにゴムが入っているものもあり、サスペンダーが無くてもずれてこないものがあります。
グローブのサイズ選び
グローブは剣を握る手を守るために必要不可欠です。フェンシング用グローブもサイズがあり、手のサイズに合わせた選び方が必要です。
- 手の大きさ:手のひらの周囲を測り、それに基づいてグローブのサイズを選びます。グローブが小さすぎると手が動かしにくくなり、大きすぎると剣が滑りやすくなります。
- フィット感:グローブは手首からジャケットの袖にかけてしっかりとフィットさせる必要があります。特に手首部分が余らないよう、フィット感を確認しましょう。
マスクのサイズ選び
フェンシングで最も重要な防具の一つであるマスクも、サイズ選びが非常に重要です。顔をしっかりと保護しながらも、視界を妨げないものを選ぶ必要があります。
- 頭囲の測定:マスクのサイズは頭囲を基準に選びます。正確に測定して、自分の頭にぴったり合うものを選びましょう。
- フィット感の確認:マスクがきつすぎると息苦しさを感じ、大きすぎると試合中にずれてしまう可能性があります。フィット感を確認し、マスクがしっかりと固定されるようにします。
安全性の観点からダブルベルトのマスクがFIE規定となっています。もしメルカリ等で購入する場合、マスクのベルト部分は良く確認し方が良いです。
フェンシングユニフォームの試合規定
フェンシングの試合では、国際フェンシング連盟(FIE)や各国の連盟が定めた規定に従ったユニフォームを着用する必要があります。規定に合わないユニフォームを着用すると、試合に出場できない場合や、試合中に注意を受ける可能性があります。
国際試合での規定
国際大会に出場する際には、FIEが定める規定に準拠したユニフォームを着用しなければなりません。FIE規定では、特に防具の安全性に関する基準が厳しく定められています。
- ジャケットとプラストロン(半プロ):FIE規定では、ジャケットとプラストロン(半プロ)はCEレベル2規格に準拠している必要があります。この規格は、高強度の防護力を保証するもので、特にエペ競技では剣先の衝撃を受けやすいため、重要です。
- マスク:マスクもFIE規定に従い、CEレベル2の基準を満たす必要があります。特にエペ競技では、剣が顔に当たる可能性が高いため、安全性が確保されたマスクが求められます。
国内試合での規定
国内試合においても、FIE規定に準じたユニフォームが求められることが多いですが、一部の地域大会や学生大会では、FIE規格よりも緩和された規定が適用されることもあります。以下のポイントに注意しましょう。
- 素材の基準:国内試合では、FIE規格ではなく、CEレベル1のユニフォームが許可される場合があります。特に学生や初心者向けの大会では、安全性が確保されていれば、レベル1の装備でも問題ありません。
- 電気審判対応のユニフォーム:フルーレやエペの競技では、電気審判器に対応したユニフォームが必要です。ユニフォームには電気伝導性のある素材が使われており、これにより攻撃が正確に判定されます。
日本国内の特別な規定
日本国内での試合においては、特定の連盟や大会によって独自の規定が定められている場合があります。特に、日本フェンシング協会(JFA)の主催する大会では、FIE規格に準じた装備を着用することが求められることが多いため、公式サイトなどで最新の規定を確認するようにしましょう。
フェンシングユニフォームのメンテナンスと買い替え時期
フェンシングユニフォームは、頻繁に使うことで徐々に摩耗していきます。特にジャケットやパンツは、剣による摩耗や汗による劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要です。以下のポイントを押さえて、ユニフォームを長持ちさせましょう。
- 洗濯方法:洗濯機で洗えるユニフォームもありますが、特に電気審判器対応のジャケットは手洗いが推奨されます。また、乾燥機を使わず、風通しの良い場所で自然乾燥させるのがベストです。
- 買い替え時期:ユニフォームの素材が薄くなったり、剣の攻撃に対して弱くなったと感じたら、買い替えの時期です。特にジャケットやマスクの防護力が低下すると、試合中の怪我のリスクが高まります。
まとめ
フェンシングユニフォームのサイズ選びと規定を理解することで、選手は安全かつ快適に競技を行うことができます。適切なサイズのユニフォームは、動きやすさと防護性能を両立し、選手のパフォーマンスを最大限に引き出します。また、FIEの規定に準じたユニフォームを選ぶことが、公式大会でのプレーには不可欠です。サイズや規定をしっかりと確認し、最適なフェンシングユニフォームを選びましょう。そして試合前には、必ず規定に合った装備を確認し、万全の準備でフェンシングを楽しんでください
もし、ユニフォーム選びに迷ったり、メンテナンスについて不安がある場合は、専門店やコーチに相談することをおすすめします。
コメント