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フェンシングで必要な道具|安全とパフォーマンスを向上させる装備ガイド

フェンシングは、歴史のあるスポーツであり、技術とスピード、そして精度が求められる競技です。フェンシングを始めるには、競技特有の道具を揃えることが不可欠です。この記事では、フェンシングに必要な道具を初心者向けにわかりやすく解説し、どのようにして安全かつ効果的にパフォーマンスを向上させられるかについて説明します。

目次

フェンシングに必要な基本的な道具

フェンシングの練習や試合には、数多くの専門的な道具が必要です。以下に、フェンシングを行う際に欠かせない基本の道具を紹介します。

フェンシング用の剣

フェンシングには3種類の剣があります。それぞれの剣は異なる競技スタイルに対応しており、選手は自分の競技種目に適した剣を選ぶ必要があります。

  • フルーレ:軽量でスピード重視の剣。攻撃対象は胴体のみであり、突き技が得点対象になります。初心者やジュニア選手に人気です。
  • エペ:フェンシングの中で最も重い剣で、全身が攻撃対象となります。攻撃の自由度が高く、守備力も重要となるスタイルです。
  • サーブル:突きと斬り両方の攻撃が可能な剣で、上半身のみが攻撃対象。スピーディーでアグレッシブな競技スタイルです。

選手のレベルやスタイルによって剣の選び方は異なりますが、日本ではフルーレが推奨されることが多いです。

マスク

フェンシングで最も重要な防具の1つがマスクです。

剣が顔に当たらないようにするため、安全性が求められる装備で、強度の高い金属メッシュで作られています。

マスクには各剣種に応じた仕様がありますが、すべてのマスクに共通しているのは、顔と喉をしっかり保護することです。

  • フルーレ用マスク:電気判定が付いていないシンプルなマスク。喉元のビブには通電する生地あり。
  • エペ用マスク:電気判定が付いていないシンプルなマスク。
  • サーブル用マスク:導電性のある素材でできており、ビブにもマスクに施され、サーブル特有の斬り技に対応しています。

ジャケット

フェンシングのジャケットは選手の胴体を保護するための重要な防具です。耐久性が高く、軽量でありながら、剣の刺しに対して高い耐性を持っています。また、各剣種に応じた仕様があり、特にエレクトリックジャケット(ランメ)はフルーレやサーブルの試合で使用されます。

パンツ(オペロン)

オペロンははフェンシングのズボンで、膝までの長さがあります。高強度で刺突に耐えられる素材で作られ、ジャケットと同じく選手の体を守ります。必ず長い靴下と合わせて着用します。

半袖プロテクター(半プロ)

ユニフォームの下に着る片方のみ袖を通すものです。選手の胸を保護するために必要です。これを着ていないと小学生の大会でも参加できなくなるため要注意です。ます。

プロテクター

特にフルーレやエペでは、選手の胸を保護するためにプロテクターが必要です。男性用と女性用に分かれており、胸や肋骨を守り怪我防止だけでなく、心地よい装着感を維持しながら競技に集中できます。

グローブ

片手のみで剣を持つフェンシングでは、剣を持つ手をしっかりと保護するグローブが必須です。グリップの安定性を確保しながら、手を刺突から守る役割があります。耐久性のある素材で作られており、手首まで覆うデザインが一般的です。

電気判定用の装備

フェンシングの試合では、剣の攻撃が有効打となったかどうかを判定するために、電気判定システムが使用されます。これには以下の装備が必要です。

メタルジャケット

フルーレとサーブルでは、電気判定をするためにメタルジャケットが必要です。ランメは導電性のある布で作られており、剣が胴体に当たると電気的に得点を記録します。フルーレでは胴体全体、サーブルでは上半身が有効面とされています。

ボディコード

剣と電気判定機を接続するために使用するのがボディコードです。これは選手のユニフォーム内に装着され、剣に繋がれたコードが電気判定機に信号を送る役割を果たします。

フルーレ・エペ・サーブルすべてに必要ですが、フルーレ/サーブルは同じコードを使用することができます。

剣のスイッチ

電気判定のために、フェンシングの剣には先端にスイッチが取り付けられています。このスイッチが相手の有効面に触れると信号が送られ、得点が認識されます。特にエペでは、このスイッチが全身に対応しているため、非常に敏感です。

その他のフェンシング道具

シューズ

フェンシング専用のシューズは、素早いフットワークを支えるために軽量で、かつグリップ力が高いデザインとなっています。また、動きの多いスポーツであるため、足首をサポートするクッション性が重要です。特にサイドステップや急な方向転換に対応できるようなソール構造が求められます。

靴下

フェンシングの靴下は膝上まである長いものが推奨されます。ブリーチズとの一体感を持たせるため、足全体を覆うことで怪我を防ぎ、肌を守る役割もあります。

バッグ

フェンシングには多くの道具が必要であり、これらを収納するためのフェンシングバッグが便利です。特に、剣や防具、電気判定機器などをまとめて持ち運べるバッグは、選手にとって必須のアイテムです。サイズや耐久性を重視して選びましょう。

フェンシング道具の購入方法と予算

フェンシングの道具は、スポーツショップや専門のオンラインストアで購入可能です。初心者向けには、セットで販売されていることもあり、各アイテムを個別に揃えるよりもお得な場合があります。

道具の価格目安

  • :10,000円〜30,000円
  • マスク:8,000円〜25,000円
  • ジャケット:10,000円〜40,000円
  • パンツ(オペロン):8,000円〜25,000円
  • グローブ:2,000円〜5,000円
  • 半プロ:5,000円~10,000円
  • プロテクター:5,000円〜10,000円
  • シューズ:8,000円〜20,000円
  • バッグ:5,000円〜15,000円

電気判定用の装備(メタルジャケットやボディコード)は試合用に必要となるため、価格が少し上がる傾向にありますが、練習では必須ではありません。(試合形式の練習では必須!)購入する際には、自分のレベルや目的に合った装備を選ぶことが重要です。

フェンシング道具のメンテナンス

フェンシングの道具は、定期的なメンテナンスが必要です。

特に剣のスイッチやマスクの金属メッシュは、破損しやすい部分なので、使用後に点検し、必要に応じて修理や交換を行いましょう。

また、汗や汚れがつきやすいジャケットやオペロンは、こまめに洗濯して清潔に保つことが推奨されます。

まとめ

フェンシングに必要な道具は、安全性とパフォーマンス向上のために非常に重要な役割を果たします。剣やマスク、ジャケットなどの基本装備はもちろんのこと、電気判定用の装備やシューズなど、細部にまで気を配ることで、競技中の快適さや安全性が大幅に向上します。自分に合った装備を選び、しっかりとメンテナンスを行いながら、フェンシングを楽しみましょう。

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